tawagoto9776Kayama’s diary

60歳から1年後に会社を退職し、登山、ジョギング、キャンプ、料理等々の執筆を始める。

山の小話2 乾徳山にて(登山をしていると色々ある)61歳のたわごと No. 3

山の小話 2 乾徳山にて(登山をしていると色々とある)
いままで登山をしてきたなかで、おもしろい状況に出くわしたことがあるので、それをいくつか紹介したいと思う。(その時々の登場人物はそれどころではなかった、と想うのではあるが。)偶然ではあるが、今回登場する中心人物が皆女性であり、近ごろ女性は益々たくましい、と今更ながら思う。

乾徳山(けんとくさん)駐車場での出来事
 乾徳山は標高2031mで、奥秩父山系の前方にある山である。
登り始めは森林地帯で、その次が草原になり、頂上付近は完全な岩場となる。
色々な地形を楽しめる山である。駅からそれなりに離れているので、(バスも
走っているが、本数がきわめて限られている。)通常は車で麓の駐車場まで行き車を駐車させて、登山する人が多い。f:id:tawagoto9776Kayama:20180811090039j:plain

               乾徳山山頂付近の鎖場

 

 休日ともなると、その駐車場がすぐ満車になることも考えられるので、前の晩に駐車して、車の中で眠り、次の朝早くから登る人の車も何台かあった。(実はその時、私もその中の一人であり、前泊して車の中で眠っていた。)

 予定通り、早朝まだ薄暗い時間から乾徳山に登り始め、昼前には駐車場が見えるところまで下ってきた。近くまで来ると、なにやら騒がしい。その駐車場に到着すると、ようやく状況がわかった。

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               乾徳山の麓の駐車場

 

 駐車場が案の定、車で満杯であるが、1台無理やり駐車場出口付近で駐車しているため、他の駐車している車が出られないのである。この状況をみて、私も困ったが、とりあえず腹がへっているので、駐車場近くの蕎麦屋に入り飯を食べた。最悪の場合、駐車場出口でその車を駐車させているドライバーの人が帰ってくるまで、自分の車を駐車場から出すことが出来ないかもしれない、とも思いつつ、食事後に駐車場に戻ると、警察官1人がそこに来ているではないか。

 警察官が来てどうするのか、と思っていたら、1人の女の子が山を駆け下りてくるのがわかった。かなりあせっている。そう、駐車場出口に車を停めていた張本人であった。

 付近の人に事情を聞いたところ、駐車場出口付近に停車している車のナンバープレートから、その警察官がその車の所有者の自宅電話番号を割り出し、自宅に電話をした様子だった。そして自宅に居た人から警察官が、車所有者の携帯番号を聞き出して、その携帯にその警察官が連絡を入れたらしい。 
 幸いなことに、その車の所有者である女の子は乾徳山に上り始めて間もなかったようで、走って山を下ってきた、と言う事情だったようだ。その車の所有者である女性は、直ちに出口付近の車は移動して事なきを得たが、その女の子は駐車場に居た人たちに平謝りを繰り返したことは、言うまでもない。(2010年6月6日に登山)

 

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                乾徳山付近の概略図
(備考)
乾徳山に行くには、塩山駅から山梨交通バス(荻平,西沢渓谷線)にて乾徳山登山口で(32分)下車のアクセス方法があるようであるが、本数が限られており、自動車で行くほうが便利。 また乾徳山の先にある、笛吹川の源流に近い場所にある西沢渓谷はハイキングにはお勧めのコースで、夏に歩くとかなり涼しい。

 

                                香川 潤(記)