tawagoto9776Kayama’s diary

60歳から1年後に会社を退職し、登山、ジョギング、キャンプ、料理等々の執筆を始める。

高齢者施設への訪問 (ブログを始めたきっかけとなった)

61歳のたわごと No.1
高齢者施設への訪問 (ブログを始めたきっかけとなった)
 あるきっかけで、私の父親(すでに他界)の実妹に面会をするため、入居している高齢者施設を、私の母親、姉、そして私の3名で訪問することになった。私がまだ57歳のことである。

 義理を欠いて、あまりの久しぶりだったため、父親の妹は、しばらく我々3人のことが誰なのかわかってくれなかった。が、しばらくして思い出してくれた。この久々の面会をした場所が、高齢の入居者が集う大広間であったのだが、我々の会話だけが広い部屋に響き渡り、まわりから注目を浴びてしまった。要するに入居者の大勢が集まって椅子に座ってテーブルを前にしているが、殆ど会話らしい会話が無いため、我々の話声だけが響き渡ってしまったのだ。

 この時の独特な雰囲気に、正直私は大いにショッックを受けた。おそらく多くの時間を施設内で過ごすことで、話題が限られ、自然と会話も少なくなってしまうのであろうことは推測できるが、これが自分自身も、もしかしたら最終的にたどる道なのか、と感覚的に理解でき、またそのことについて、考えさせられた。

 施設の職員は、それは、それは笑顔を絶やさず親切に、一生懸命入居者に対処していることは、短い時間の滞在ではあったが良く理解できた。また施設のロケーションも、大海原を前にした景色が見下ろせる絶好の場所であった。
しかし何もせずにただただ時間を過ごすことが、いかに精神的に大変なことなのか、何となくその場の雰囲気でわかった。“生を全うすること”がいかに大変なのか、理解した瞬間であった。

 これ以降、自分自身が年を重ねるに当り、ただ単に定年延長をして単純に時間を過ごして生きていくことが良いものか、と考えるようになった。“会社を卒業したら”自分なりにどのように、時間を過ごすべきか、真剣に考えるようになった。このことが、実際に私がブログを始めたきっかけにもなっている。

 要するに、出来るだけ健康寿命を延ばし、できれば死を迎える直前まで、健康でいるように、努力を重ねなければならない、と悟った。