tawagoto9776Kayama’s diary

60歳から1年後に会社を退職し、登山、ジョギング、キャンプ、料理等々の執筆を始める。

山の小話1(登山をしていると色々ある)

61歳のたわごと(長い人生を、如何に健康的に生き抜くかが、究極の課題) 

著者:香川 潤
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61歳のたわごとNo.2
山の小話 1 三頭山にて(登山をしていると色々とある)
いままで登山をしてきたなかで、おもしろい状況に出くわしたことがあるので、それをいくつか紹介したいと思う。(その時々の登場人物はそれどころではなかった、と想うのではあるが。)偶然ではあるが、今回登場する中心人物が皆女性であり、近ごろ女性は益々たくましい、と今更ながら思う。
奥多摩、三頭山(みとうさん)頂上での出来事
三頭山は標高1,531mの奥多摩の代表的な山で、大岳山、御前山を含めて、奥多摩三山と呼ばれている。都民の森と呼ばれるさまざまなハイキングコース中の1つのコースになっており、週末には多くの登山者が訪れるきわめてポピュラーな山である。登り口の都民の森入り口まではJR武蔵五日市駅からバスで約1時間とちょっとかかる。

 

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                 都民の森入り口

 

 ある春の休日、この山を登って頂上で休息しつつ、カップラーメン用のお湯を沸かしお湯を注ぎ、ちょうどカップラーメンを箸で食べ終わったところであった。何故ここで、“箸で食べ終わった”とわざわざ言うかと言うと、理由がある。

 
  食べ終わり、ラーメンカップ、箸等々のゴミをゴミ袋に入れて立ち上がろう、とした時に、ある女性から声をかけられた。「あのちょっといいですか。」大方写真のシャッターを押してくれ等々の頼みごとかと思い、顔をあげると、「その割り箸をいただけませんか。」と言う。「えっ」と思わず聞き返してしまった。「あのこの割り箸、今ラーメンを食べるのに使ったばかりですけど。」と見ればわかるようなことであるが、一応説明をすると、「ハイ、わかってますが、私箸を忘れてしまったので、もう使わないのであれば、その割り箸をいただきたいのですが。」そして更に言う。「お湯でしっかり洗いますから、大丈夫です。」
  私は驚きつつも、その箸をその女性に渡した。そして感心してしまった。
60歳になろうとしているオッサンが使った割り箸を、忘れたからとの理由で、何のためらいもなく、利用しようとしているこの女性は腹が据わっている。

 

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                三頭山の頂上付近 

   

  逆に男であれば、こんな頼みごとはせずに、他の方法を考えたのではないか。
私であれば、木の枝を利用して箸の代用とするだろうか。 
(2016年11月6日に登山)

 

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               頂上から見える富士山

 

  

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                三頭山周辺の概略図


(備考)
 三頭山に行くには、JT武蔵五日市駅からバスに乗り1時間20分程で、
 都民の森入口に到着。頂上まで1時間40分程で初心者でも十分歩ける
 コースである。

                                香川 潤(記)