tawagoto9776Kayama’s diary

60歳から1年後に会社を退職し、登山、ジョギング、キャンプ、料理等々の執筆を始める。

人の寿命が伸び続ける理由 平均寿命が続けて伸びている理由を考察

                                                                                                     61歳のたわごと No.18
  厚生労働省の資料によると、以下のように日本人の平均寿命が推移しており、日本人の寿命が年々伸びていることは、疑う余地がない。(申し訳ないが、他国の寿命動向については資料が十分ではない。)

和暦年(西暦年) 男       女   男女差
昭和35(1960) 65.32  70.19  4.87
昭和45(1970) 69.31  74.66  5.35
昭和55(1980) 73.35  78.76  5.41
平成02(1990) 75.92  81.9    5.98
平成12(2000) 77.72  84.6    6.88
平成22(2010) 79.64  86.39  6.75
(備考)
平均寿命はその年に生まれた0歳児の赤ちゃんが、今の死亡状況が変わらいと仮定した上で、その年にうまれた子供がその後何年生きるか推計したもの。
 
  私は時々「人の平均寿命が何故急激に伸びているのか。」と考えることがある。
私が考えられることは、勿論学術的な見地からではないが、私なりにたどり着いた推論を以下に述べてみたい。

  おそらくはいろいろな要因、理由が重なり合って、最終的な結果として日本人の平均的な寿命が延びている、と思われるが、一般的に言われていることは“医学の進歩”である。しかし私はどうもこれだけの理由とは思い難い。ある評論家が検証実験をした結果ではないが、と前置きした上で、“室内の冷暖房器具が近年一般的にどこでも完備されてきた。”ことも寿命が延びている理由ではないか、と述べていた。これも有力な理由と、私は考える。

 

  しかし、私は以下の推論を考えている。

  人類は“火”を発見したことを始め、より良く生き延びるため、道具を工夫し、集団生活における規則を工夫し、徐々に進化してきた。これは人類がより良く(より快適に)生きようと常に思い描いてきたために進化、進歩が可能になったことは間違いがない。
 もう少し詳細に言えば、新たな発見、発明があり、人々の生活に役立っていくように、その発見、発明、改善がなされ、人々の生活に導入されていくにあたり、人々はさらに、良いものに発展させようと、日々努力を進めていく。このあらゆる分野における“良いものに発展させよう”とさらなる目標を立て続けていることは疑問の余地がない。またこのことが、人類の進歩につながり今日の便利な社会に至っているのは、おそらくは疑問の余地はないのではないか。

 今も人間は社会生活を日々営むにあたり、より良く生きていこうとしていることは、いつの時代でも人々が望んでいることに疑う余地はない。つまり人々はより良く生活をするため、常に日々身の回りのこと、生活習慣も含めて工夫をしているわけである。
具体的に言うと、今を生きる人々は食生活に配慮し、またサプリメントの錠剤、タブレットが一般的に販売され、それを服用している人がなんと増えたことか。また、最近では登山をする人々が、以前は高齢者が多かったが、今では若者までも含めてブームになっている。
  フルマラソン(42.195㎞)に至っては、多くの一般の人がレースに参加している。
サイクリングをする人も増えている。休日には私が住んでいる三浦半島に多くのサイクリストが訪れている。

  つまりこのような、趣味,習慣がより良く生活を送ろうとする人々の目標意識の現れであり、またこのような意識をより強くもてるように、時代が進むにしたがって、気持の余裕も年々もてるように、なってきているのではないであろうか。

 このような意識を人々は持ち続けていることが、結果的に寿命を年々伸ばしている、というのが私の持論であり、そもそも人類の進歩の一環でもあるように思える。

 

 このことから、日々暮らしていくにあたり、年老いていく状況においても、常に目標意識を持ち続けることが、健康的に寿命を延ばすことにおいて重要である、と思うわけではあるが、このことを常に実行に移すことは、簡単ではない、と日々実感している。
                                

                                                                                                                    香川 潤(記)